『南米・ボリビアの青空に舞う -心をむすぶ保健医療協力の歩み』 | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会
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『南米・ボリビアの青空に舞う -心をむすぶ保健医療協力の歩み』

 ボリビアにはこれまで35年余にわたってわが国から一連の無償資金による保健医療協力が行われてきた。アンデス高地の住民が多く苦しんでいる消化器疾患の研究センターをまずラパスに作ることになり、最初の調査団が赴いたのが1977年、79年に同センターを完成した後に80年にはスクレ、81年にはコチャバンバにも建設された。建物というハード面の協力だけでなく、その後各病院には日本各地の病院から専門医やX線・検査等の技師など医療関係者の派遣や下痢疾患の疫学調査の実施、日本へのボリビア側要員の研修受け入れが組み合わされ、追加的な医療機材の供与も行われた結果、これらセンターは高く評価され、ボリビア側の医療人材の養成にも多大な貢献をした。
 その後もベニ州トリニダードの母子病院建設に続きサンタクルスでの総合病院の建設(85年完成)、各所の母子保健はじめ地方の医療システムの構築、医療機材の供与などが幅広く行われ、多くの日本人医師、医療技術者、国際協力関係者が関わったが、本書はそれら50人ちかい両国関係者による手記と備忘録、資料集である。

〔桜井 敏浩〕

(『南米・ボリビアの青空に舞う』編集委員会 悠光堂 2014年9月 239頁 2000円+税)
〔『ラテンアメリカ時報』2014年秋号(No.1408)より〕