『世界の鉄道紀行』 小牟田 哲彦 | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会
Japanese English

『世界の鉄道紀行』 小牟田 哲彦

日本および東アジアの近・現代交通史の研究と日本・世界の鉄道紀行を続けている著者による各地20の鉄道路線乗車記。うちラテンアメリカについては、ペルーのクスコからマチュピチュへの120kmの登山列車、ペルーのリマ外港カリャオからワンカーヨまで346km、中国からのチベット鉄道開通までは旅客列車では世界最高標高4,782mを通るアンデス中央鉄道、その先3,000mのアンデス高原をワンカベリカまで127kmを走るローカル鉄道、ボリビア第3の都市コチャバンバからアイキレ間にボンネット型バスに鉄道台車を履かせたレールバスで運行する区間207kmのローカル線、国有鉄道の民営化で低採算路線のほとんどがことごとく廃止されたメキシコで、グアダラハラからテキーラ酒の農場・醸造所のあるアマティタンまで72kmに毎土曜日だけ運行される観光列車テキーラ・エクスプレスの4線が取り上げられている。

簡単な地図と時刻表があり判りやすいが、せっかく珍しい鉄道を訪れているのに写真が一つも載せられていないのは惜しい。

〔桜井 敏浩〕

(講談社(現代新書) 2014年7月 326頁 900円+税)