『探検と冒険の歴史大図鑑』  レイモンド・ジョン・ホージェイゴ監修 | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会
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『探検と冒険の歴史大図鑑』  レイモンド・ジョン・ホージェイゴ監修

古今東西の世界地図作成の歴史を概観し、紀元前2300年の古代エジプト時代の上ナイルへの交易・外交ルート開拓、古代ギリシャ時代のフェニキア人等による地中海からアフリカ沿岸への旅、アレクサンドロス大王の中近東・西アジア遠征などから、15世紀の明の鄭和のアフリカ東岸に至る7回の航海、15世紀のコロンブスの“新大陸の発見”と1494年のローマ教皇の調停によりスペイン・ポルトガルで新世界を分け合うトルデシリャス条約の締結、さらに19世紀の近世の大洋州、探検史上最後の最後の領域である北極航路探求、南極点到達競争と内陸調査、広域海洋調査と深海から宇宙飛行に至るまでを網羅し、地図で探検者のルートを詳細に辿り、大判のページを活かして沢山の写真、絵画・イラスト図表で探検・旅行の様子ばかりでなく探検家の移動手段、身支度・装備も図示している。巻末には資料として「100人の探検家たち」の略史、東西世界史の横断的な「探検の対照年表」「総合索引」を付けてある。

本書の中で北・中南米については、「1500年から1900年代まで」でスペイン人の北米南西部への探検を含む「北アメリカ」、初めて東から太平洋に到達したバルボア、アステカを攻略したコルテス、インカを征服したピサロとアルマグロなどの征服時代、アマゾン河やオリノコ河流域の探検、ホーン岬ルートの確立、フンボルトの科学調査旅行から20世紀のアマゾン・アンデス調査に至るまでが「中央アメリカと南アメリカ」で詳しく解説されていて、楽しい読み物になっている。

〔桜井 敏浩〕

 

(樺山紘一監訳 こどもくらぶ訳 丸善出版 2015年5月 288頁 9,000円+税 ISBN-978-4-621-08873-9 )