講演会のご報告「わが社のラテンアメリカ戦略」第3弾「ラテンアメリカを身近に-観光と翼を広げて-」(2016年4月25日(月) 開催) - 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

講演会のご報告「わが社のラテンアメリカ戦略」第3弾「ラテンアメリカを身近に-観光と翼を広げて-」(2016年4月25日(月) 開催)


2016年4月25日午後3時から、米州開発銀行アジア事務所にて、全日本空輸株式会社国際提携部の矢吹敦様と株式会社ジェイティービーグローバル事業本部の増本斉様をお招きし、ビジネス講演会シリーズ「わが社のラテンアメリカ戦略」の第3弾「ラテンアメリカを身近に-観光と翼を広げて-」と題する講演会を開催し、44名の参加を得ました。
講演の要旨は以下の通りです。

◆全日本空輸(株)矢吹敦様
・ANAグループの国際線は成長期にある。東京五輪が開催される2020年には国内線を上回る規模に拡大する戦略を立てている。
・ラテンアメリカ諸国-日本間の旅客流動人数を見ると2014年のトップはブラジルの19万人だが、メキシコも16万人に急増した。日系自動車関連企業のメキシコ進出、メキシコ人の日本観光需要の増加などが主な要因と考えられる。
・ブラジル-日本間の飛行ルートは中東系航空会社が強く半数近くを占め、欧州経由、北米経由とつづく。
・ANAが加盟するStar Allianceは、メキシコ、コロンビアでは強いが、ブラジル、チリではLATAMが加盟するOne Worldが強い。
・ANAとしては、2017年3月までの早い段階で日本-メキシコシティ便の就航を予定している。

【配布資料】
「ANA国際線戦略におけるラテンアメリカの位置づけ」
※配布資料はHPイベント>配布資料に掲載されています。会員限定となりますので、ご了承ください。

◆(株)ジェイティービー 増本斉様
・日本人の海外旅行消費額は円安・高齢化の影響もあり横ばいで推移する見込み。
・JTBは2006年以降、増加続く世界需要の取り込みを目指して、グローバル事業への本格参入を開始した。世界的には後発グループに位置するが、それだけ伸び代があると見ている。ブラジルでは2013年にAlaturと合併し新会社Alatur JTBを設立した。今夏のリオ五輪では公式代理店となった。
・カリブ・中南米-欧州間およびカリブ・中南米-米国間の旅行需要は増加傾向にある。
・カリブ・中南米-日本間の旅行需要はまだ小さく発展途上である。日本から時間がかかる、リピートしづらいといったマイナス面が理由として挙げられる。
・南米旅行は周遊型が主流でシニア層が多い。カリブ、カンクンはハネムーン客が大半を占める。キューバも増加傾向にあり、ボリビアのウユニ塩湖もハネムーンで人気が出ている。

【配布資料】
「旅行業におけるカリブ・中南米市場について」
※配布資料はHPイベント>配布資料に掲載されています。会員限定となりますので、ご了承ください。

最後に参加者と質疑応答が行われ、JTBがパッケージ旅行にこだわる理由や、ANAからはパナマに経由などの南米フライトの可能性等についてお答えいただいた。


左から(株)JTB 増本様、ANA(株)矢吹様