講演会のご報告 排出ガス「カーボン・ニュートラル」を目指すコスタリカ ―エスキベル駐日大使が語る知識・環境立国の未来像― (2016年7月7日(木)開催) | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会
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講演会のご報告 排出ガス「カーボン・ニュートラル」を目指すコスタリカ ―エスキベル駐日大使が語る知識・環境立国の未来像― (2016年7月7日(木)開催)

【テーマ】排出ガス「カーボン・ニュートラル」を目指すコスタリカ ―エスキベル駐日大使が語る知識・環境立国の未来像―
【講師】ラウラ・エスキベル・モラ駐日コスタリカ共和国大使
【出席者】37名
 
講演の要旨は以下の通り。

・コスタリカは日本に比べ経済も人口も格段に小さいが、インバウンド観光に力を入れており、年間約250万人の観光客を受け入れ、人口一人当たりのインバウンド数は日本を上回る。

・コスタリカでは、数十年前からハイテク産業、教育への投資を行ってきた。90年代に米国の半導体大手インテルがコスタリカに工場を建設した効果もあり、ハイテク産業が増加。教育においても質の高さが要求されるようになった。現在、同社は生産拠点としてよりもエンジニアリング、デザイン部門として活用している。

・付加価値の高い医療機器製造も伸びており、輸出額の23%を占めている。テルモグループのマイクロベンション社や米国の医療機器メーカーもコスタリカに進出している。コスタリカへの投資の利点はサプライチェーンの充実、各国と締結したFTA、地理的優位性、工業団地等が挙げられる。

・気候変動問題、環境保護に国をあげて積極的に取り組んでいる。2085年にゼロエミッション達成という国家目標を掲げ、グリーンカントリーの世界の実験場、モデルとなるべく国を挙げて取り組んでいる。

・電力の99%が再生可能エネルギーを利用しており、2021年には100%を目指している。地熱発電は日本の協力で建設した。ただし公共交通は、まだ70%が化石燃料だ。今後どう再生可能エネルギーに転換するかが課題である。

講演の後の質疑応答は、米国インテル進出の影響とインテルの製造部門移転について、再生可能エネルギー社会になり得た理由、太平洋同盟への加盟について、コスタリカと他国との関係、周辺諸国からの移民受け入れの現状と影響、ニカラグア運河計画に対する見解等、多岐にわたった。

【配布資料】

「Costa Rica’s Future:Knowledge and Environment」

ラウラ・エスキベル・モラ駐日コスタリカ共和国大使 作成
※配布資料はHPイベント>配布資料に掲載されています。会員限定となりますので、ご了承ください。


ラウラ・エスキベル・モラ駐日コスタリカ共和国大使

会場の様子