『ブラジル雑学事典』 田所 清克 | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会
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『ブラジル雑学事典』 田所 清克

40 年あまりブラジル地域研究、ブラジル文学の研究を続けてきた田所京都外国語大学教授が、これまでの多岐にわたる分野の論考を一人でまとめたブラジル学事典。

自然と社会、アマゾン、パンタナールやリオデジャネイロを述べた「地理」、ブラジル“発見”からアフリカ、先住民に根差した社会思想に至る「歴史」、新たな文化・文明に参画する民族集団としての日系等についての「移民(史)」、「経済」「社会」、カーニバルを例に「民俗」、欧州・アフリカ系・人種混交の「民族」、日系ブラジル人を例にした「教育」、そして著者の得意分野である「文化」では、「言語」としてポルトガル語、インディオの言語、ブラジル「文学史」、「文学論」、「作品論」を詳述し、それに「音楽」、カポエイラやサッカーの「スポーツ」、「飲食文化」も解説している。加えて様々なテーマの「随想」、ブラジル学のための短い解説を付した「文献」リスト、ブラジルについての知識の広さを窺わせる24 の「コラム」が収録されていて、政治経済解説とは違った、著者ならではのブラジルの解説を楽しみつつ、ブラジルをいろいろな角度から理解するに資する雑学集大成である。
          〔桜井 敏浩〕

(春風社 2016 年3 月 438 頁 5,000 円+税 ISBN978-4-86110-496-1 )

 〔『ラテンアメリカ時報』2016年夏号(No.1415)より〕