『わたしのイスパニア語の旅 -スペインから中南米諸国へ』 市川 慎一 | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会
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『わたしのイスパニア語の旅 -スペインから中南米諸国へ』 市川 慎一

 フランス思想・比較文化が専門の早稲田大学名誉教授によるスペイン、メキシコ、キューバ、チリ、アルゼンチン旅行のエッセイ集。はじめにフランス政府給付留学生として渡仏した折りにスペイン人研究者との交流をきっかけに独学でスペイン語を学び、並外れた知識欲と行動力をもってスペイン、南北アメリカ各地を訪れている。
 現地調査や学会報告、スペインやメキシコの大学での講義という明確な目的を持ち、興味の対象はスペインに今も居る“ハポン”姓と遣欧使節団、スペイン内戦、支倉常長やフンボルトのメキシコでの足跡、メキシコと日本人画家ルイス・ニシザワ、藤田嗣治とディエゴ・リベラの関係、キューバ見聞、アルゼンチンでの学会発表、さらにはチリの詩人パブロ・ネルーダとスペイン内戦など多岐にわたり、著者の旺盛な探究心がそこかしこに感じさせる。
                                  〔桜井 敏浩〕
(彩流社 2017年1月 175頁 2,500円+税 ISBN978-4-7791-2276-7 )

 〔『ラテンアメリカ時報』2017年春号(No.1418)より〕