『世界手芸紀行 -アジア、アフリカ、ヨーロッパ、中米の手仕事をつなげる日本人女性たち』 | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会
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『世界手芸紀行 -アジア、アフリカ、ヨーロッパ、中米の手仕事をつなげる日本人女性たち』

世界中至る所に代々受け継がれている手仕事がある。本書は13カ国の手仕事とそれを世界の国々に繋げていく日本人女性たち-現地の生産者とともにもの作りをしている人、現地で作られているものや文化を紹介している人、現地の手芸を習得して日本に広めている人など、様々な方法で活動している人たちに、自身が関わっている国の手仕事や文化、生活について書いてもらい、写真で紹介した楽しい紀行写真文集。ラテンアメリカからは、グアテマラ、メキシコ、パナマが取り上げられている。

グアテマラではマヤの伝統が息づくウィプル(上着)、コルテ(巻スカート)、ファッファ(帯)などの民族衣装がそれぞれのコミュニティで特有の色・柄の織物が着られている。グアテマラに青年協力隊員として派遣された大久保 綾さん、高崎真理子さんはオリジナル小物ブランド“ilo itoo”を立ち上げ、伝統的な手織物、手刺繍を今のライフスタイルに合うデザインに落とし込み現地女性と製作している。

メキシコでは南部オアハカで腰織りで織られた布に刺繍された民族衣装に魅せられて移住した櫻井陽子さんは現地生産者と二人三脚で製作、販売、輸出をしている。

パナマのサンブラス諸島に住む少数民族クナ族の異彩を放つ刺繍モラと出会い、日本で本格的にモラを紹介し、その技法を教室で伝え広めている、世界の手工芸・テクスタイルのコレクターとしても名高い中山富美子さんに、それぞれインタビューとともに美しいカラー写真で紹介している。

〔桜井 敏浩〕

(春日 一枝・毛糸だま編集部編 日本ヴォーグ 2017年2月 159頁 2,000円+税 ISBN978-4-529-05630-4 )