『ホンジュラスを知るための60章』 | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会
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『ホンジュラスを知るための60章』

 中米のエリア・スタディーズでは2004年に出版された『エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグアを知るための45章』(田中高編著)の再編全面改訂版。メソアメリカ研究者と現地調査を経験した若手研究者19名により、Ⅰの人、自然、都市とリゾートで7章、Ⅱマヤの栄枯盛衰でマヤ文化と征服期の先住民社会など4章、Ⅲ植民地時代でスペイン侵略者に抵抗したレンピラはじめ植民地時代の様相を6章、Ⅳ独立から近現代では中米連邦時代と独立後の米国による経済支配、中米紛争の渦中に巻き込まれなかったことなど12章、Ⅴ政治と経済は1981年の選挙で実現した民政移管後の不安定な政治、不振が続く経済を10章で、Ⅵ残る民族、消える民族は、先住民とアフリカ的民族集団ガリフナ等に7章、Ⅶ社会と文化は食文化、民族舞踊、パブティスト派の宣教から法曹、教育や保健医療事情、世界一殺人発生率が高いという主因の一つギャング団マラスに8章、終章Ⅷで日本との関係を防災、地方開発、マヤ遺跡保全等へのODAと日本のNGOの活躍を4章、これに5つのコラムで、情報・資料の少ないホンジュラスを総合的に紹介している。
〔桜井 敏浩〕
『ラテンアメリカ時報』2014年春号(No.1406)より

(桜井 三枝子・中原 篤史編著 明石書店 2014年3月 336頁 2,000円+税)