ペルーコンテンポラリー映画祭2025 / FESTIVAL DE CINE PERUANO EN JAPÓN 2025 (VOL4)
日時:7/18(金)-7/19(土)
会場: インスティトゥト・セルバンテス東京
全作日本語字幕付、入場料無料、要予約。各回入替制、映画毎にご予約ください。
https://festival-cine-peruano2025.peatix.com/view
7月18日 (金)
17:45 開場
18:00 開会のご挨拶
『ラ・エレンシア・デ・フローラ』上映
20:30 終了予定
7月19日 (土)
開場9:50 / 上映10:10〜『Reinas』
開場12:40 / 上映13:10〜
『勇気と聖性 ― アナ・デ・ロス・アンヘレス修道女の物語』
開場14:45 / 15:15〜『Yana-Wara』(2023年)
[上映作品]
7月18日(金)18:00〜
『フローラの遺産』(2024年)
監督:アウグスト・タマヨ・サン・ロマン
上映時間:1時間53分
(あらすじ) 勇敢な女性フローラ・トリスタンは、フランスでの虐待から逃れ、ペルーで自らの遺産を求める旅に出る。帰国後は作家となり、労働者や女性の権利擁護に尽力する活動家として活躍する。
7月19日(土)10:10〜
『Reinas』(2024年)
監督:クラウディア・レイニッケ
上映時間:1時間44分
(あらすじ) 1990年代のペルー。政治的混乱が続く中、軍が街を巡回し、人々の暮らしは不安と恐怖に包まれている。この状況下、10代の姉妹とその母親はペルーを離れる決意をする。しかし、出国に必要な父親の同意を得るため、長く音信不通だった父と再会することに。この再会が心の傷を呼び起こし、揺れる感情とともに、彼女たちは迫る変化に向き合うことになる。
7月19日(土)13:10〜
『勇気と聖性 ― アナ・デ・ロス・アンヘレス修道女の物語』(2023年)
監督:ルベン・エンシアン
上映時間:1時間30分
(あらすじ) 17世紀に生きたアナ・デ・ロス・アンヘレスは、並外れた霊的な才能に恵まれながら、家族の期待に逆らい、アレキーパのサンタ・カタリナ修道院に入る決意をする。彼女は神への深い愛と隣人への奉仕にその生涯を捧げ、多くの奇跡や恩寵によって、今なお多くの人々に影響を与え続けている。
7月19日(土)15:15〜
『Yana-Wara』(2023年)
監督:オスカル・カタコラ/ティト・カタコラ
上映時間:1時間44分
(あらすじ) 13歳の孫娘ヤナ=ワラの殺害容疑で、80歳のドン・エバリストが共同体の裁きにかけられる。裁判の中で、彼女の数奇な人生と深い悲劇が明かされていく。
ブラジル&ラテンフェスティバル2025
日時:7月19日(土)、20日 (日)、11時から20時
会場:東京·代々木公園
入場無料
https://festivalbrasil.jp/ja/
ブラジル映画『アイム・スティル・ヒア』8月8日(金)公開
原題:Ainda Estou Aqui
監督:ウォルター・サレス
出演:フェルナンダ・トーレス、セルトン・メロ、フェルナンダ・モンテネグロ
2024年/ブラジル・フランス/137分
TOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで公開
https://klockworx.com/movies/imstillhere/
1970年代、軍事政権下のブラジル。元国会議員のルーベンス・パイヴァとその妻エウニセは、5人の子どもたちと共にリオデジャネイロで穏やかな日々を過ごしていた。だが、スイス大使誘拐事件を契機に、国の空気は一変する。抑圧の波が広がる中、ある日、ルーベンスは軍に逮捕され、そのまま連行された。愛する夫を突然奪われたエウニセは、必死にその行方を追う。夫の名を呼び続けたその声は、やがて静かに、しかし確かに、歴史を動かす力へと変わっていく──。
名匠ウォルター・サレスが、16年ぶりに祖国ブラジルにカメラを向けた本作は、軍事独裁政権下で消息を絶ったルーベンス・パイヴァと、夫の行方を追い続けた妻エウニセの実話に基づいている。サレス自身、幼少期にパイヴァ家と親交を持ち、この記憶を、喪失と沈黙をめぐる私的な問いとして丁寧に掘り起こした。自由を奪われ、言葉を封じられても、彼女は声をあげることをやめなかった。サレスは、理不尽な時代に抗い続けたひとりの女性の姿を、美しくも力強い映像で永遠の記憶として刻みつける。
主演はサレス作品の常連で名優フェルナンダ・トーレス。老年期のエウニセを演じるのは実の母であり『セントラル・ステーション』でブラジル人初のアカデミー主演女優賞候補となったフェルナンダ・モンテネグロ。母と娘、ふたりの女優が、記憶と時代、そして命の継承を映し出す。
第97回アカデミー賞国際長編映画賞受賞、第81回ヴェネツィア国際映画祭最優秀脚本賞受賞、第82回ゴールデングローブ賞主演女優賞受賞