イベントカレンダー - 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

イベントカレンダー

4月
1
2022
ブラジル映画「私はヴァレンティナ」4月1日公開
4月 1 終日

ブラジル映画「私はヴァレンティナ」4月1日公開

原題:VALENTINA
監督:カッシオ・ペレイラ・ドス・サントス
出演:ティエッサ・ウィンバック、グタ・ストレッサー
配給:ハーク 配給協力:イーチタイム 後援:ブラジル大使館
2020年/ブラジル映画/ポルトガル語/95分
4月1日(金)より東京・新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサほか全国で順次公開
https://www.hark3.com/valentina/

 ブラジルの小さな街に引っ越してきた17歳のヴァレンティナ。彼女は出生届の名であるラウルではなく、通称名で学校に通う手続きのため蒸発した父を探している。未だ恋を知らないゲイのジュリオ、未婚の母のアマンダなど新しい友人や新生活にも慣れてきたが、自身がトランスジェンダーであることを伏せて暮らしていた。そんな中、参加した年越しパーティーで見知らぬ男性に襲われる事件が起きる。それをきっかけにSNSでのネットいじめや、匿名の脅迫、暴力沙汰など様々な危険が襲い掛かるのだった…。

 LGBTQの権利保障に前向きに動き、同性婚も認められているブラジル。その一方、トランスジェンダーの中途退学率は82%、そして平均寿命は35歳と言われている。いまだ根強く残る差別による事件の数々。トランスジェンダーの少女が、ただ自分自身として学校生活を送りたいというごくシンプルな望みすら実現することの難しさをリアルに描き、自分の居場所を探し、あるがままでいることの力強さを描いた本作。

ヴァレンティナ役は自身もトランスジェンダーであり、著名なYouTuberでインスタグラマーとしても活躍中のティエッサ・ウィンバックが演じる。監督はショートショートフィルムフェスティバル&アジア2009でオーディエンス・アワードを受賞した『秘密の学校』(08)のカッシオ・ペレイラ・ドス・サントス。苦しい状況の中でも若いトランスジェンダーたちにとって希望のある物語を贈りたいという監督の想いから生まれた、未来に捧げる一作。

4月
3
2022
世界遺産 イグアス国立公園 〜 空から迫る イグアスの滝
4月 3 @ 18:00 – 19:00

世界遺産 イグアス国立公園 〜 空から迫る イグアスの滝
TBS 4/3(日)午後6時~

https://www.tbs.co.jp/heritage/
アルゼンチンとブラジルにまたがる広大な密林イグアス国立公園。その象徴がイグアスの滝。イグアスとは先住民の言葉で「大いなる水」を意味するが、その言葉通り世界一の水量を誇る。全長3キロに渡り大小275もの滝が轟音を立てて流れ落ちる。流れ落ちる水の威力で玄武岩の台地は侵食され、岩の硬さの違いにより2段の滝が形成された。滝の水煙が広範囲に密林を潤し数々の稀少な動植物の命を育んでいる。

4月
23
2022
パトリシオ・グスマン監督特集
4月 23 終日

パトリシオ・グスマン監督特集

日時:4/23(土)〜4/29(金) 14:05/16:00/17時台
日替わり上映

料金:一般1700円 / 大学・専門1300円 / シニア・火曜サービスデー1100円 / 小・中・高1000円 / 会員990円

場所:下高井戸シネマ

スケジュール詳細は下記をご覧ください。
http://www.shimotakaidocinema.com/schedule/b/index.html

 チリ出身のドキュメンタリー映画監督パトリシオ・グスマン。『チリの闘い』撮影後、逮捕・監禁されるも釈放され、フランスに亡命。40年以上にわたりチリ弾圧の歴史を記録してきた。
 『チリの闘い』三部作、『夢のアンデス』、『真珠のボタン』、『光のノスタルジア』を上映。

4月
24
2022
世界遺産 「古代都市テオティワカン 〜 大発見!古代神殿の大トンネル」
4月 24 @ 18:00 – 19:00

世界遺産
「古代都市テオティワカン 〜 大発見!古代神殿の大トンネル」

4月24日(日)TBS 午後6時~
https://www.tbs.co.jp/heritage/

メキシコの標高2000mを超える高原にある古代都市テオティワカン。最盛期には10万人が暮らしたという大都市だ。紀元前1世紀から始まり6世紀まで栄えた。その後都市は放棄され、のちの人々がここを発見し「神々が集う場所」という意味のテオティワカンと名付けた。100年以上前から発掘も盛んに行われてきたが、これだけの大都市にもかかわらず「王の墓」が見つかっていない。しかし近年、王に迫る証拠が続けて発見されている。

4月
29
2022
ドキュメンタリー映画『フェルナンド・ボテロ 豊満な人生』4/29公開
4月 29 終日

ドキュメンタリー映画『フェルナンド・ボテロ 豊満な人生』4/29公開

原題:BOTERO
監督ドン・ミラー
2018年/カナダ/英語・スペイン語/82分/

https://www.botero-movie.com/
4/29(金・祝)よりル・シネマほかでロードショー

 世界で最も有名な存命の芸術家、フェルナンド・ボテロ。人間も静物もなぜだかみんなふっくら、ぷっくりと膨らみ、素朴でユーモアあふれる作風が愛される”南米のピカソ”だ。90歳のマエストロは現在も毎朝アトリエに通い、多幸感あふれる独創的な作品を生み出し続けている。本作では、幼い頃に父を失った貧しい少年が、闘牛学校に通いながらスケッチ画を描いていた原点から、対象物をぽってりと誇張する”ボテリズム”に目覚め、《12歳のモナ・リザ》のMoMA展示で一躍注目を浴びアート界の頂点へとたどり着いた軌跡を追いかける。

 一方でコロンビア出身という出自で差別され、ポップアートや抽象表現主義全盛期に具象画を描く頑なさを批判されたことも。そして、愛息の死、自身の利き手の一部を失う悲劇など、精神的にも肉体的にも作家生命が危ぶまれた衝撃の過去が明かされる―。

5月
3
2022
【再放送】古代マヤ大発掘 NHK BSプレミアム
5月 3 @ 17:22 – 18:10

【再放送】古代マヤ大発掘

NHK BSプレミアム 5月3日(火) 17:22〜18:10

密林に埋もれた古代マヤ文明。鉄器を使わずに巨大な石造りの神殿を建造し、太陽の動きに合わせて建物を配置するなど高度な技術力を有していた。しかし、今から1000年以上前に突如文明は衰退、都市はジャングルへと埋もれていった。なぜ文明は衰退したのか?その謎に迫る大発掘調査が日本人研究者によって始まった。鍵は、王とともに埋葬された可能性があるヒスイのマスクにあるという。王墓発掘の最前線に密着する。

https://www.nhk.jp/timetable/130/s3/20220503/weekly/now/

5月
19
2022
現代ブラジル文学の代表作『乾いた人びと』(映画『乾いた人生』原作)邦訳出版記念上映会
5月 19 終日

現代ブラジル文学の代表作『乾いた人びと』(映画『乾いた人生』原作)邦訳出版記念上映会
『乾いた人生』(ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督作品)特別上映とシンポジウム

■日時:5月19日(木)
 16:00 『乾いた人生』(105分)
 18:00 シンポジウム「20世紀のブラジル文学と映画―グラシリアーノ・ハーモスとネルソン・ペレイラ・ドス・サントスに焦点を当てて」
 鈴木茂(歴史学者/ブラジル近現代史研究者)
 岸和田仁(ジャーナリスト/「ブラジル文化賛歌 熱帯の多人種主義社会」著者)
 タミス・シルベイラ(言語学・ポルトガル語教育論研究者)
 19:30 『乾いた人生』(105分)

■会場:アテネ・フランセ文化センター
■本上映会のチケットをお持ちの方はシンポジウムにご参加いただけます。
■日本語字幕付き
■料金(入替制/先着順)
一般=1500円、学生/シニア=1200円、アテネ・フランセ文化センター会員=1000円

http://www.athenee.net/culturalcenter/
主催 映画美学校 アテネ・フランセ文化センター

 ブラジル映画の新しい潮流「シネマ・ノーヴォ」の代表作ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督作品『乾いた人生』(1963)は、20世紀ブラジル文学の作家グラシリアーノ・ハーモス(ラモスとも表記/1892―1953)が1938年に書いた小説を原作としている。 本年、原作が『乾いた人びと』の邦題で水声社より翻訳出版された(高橋都彦訳)。 本企画は、『乾いた人生』の上映とシンポジウムにより、ブラジル映画史に残る傑作をブラジル文学史の視点から考察する試みである。

5月
27
2022
メキシコ映画『息子の面影』5/27(金)公開
5月 27 終日

メキシコ映画『息子の面影』5/27(金)公開

原題:Sin senas particulares
監督:フェルナンダ・バラデス
キャスト:メルセデス・エルナンデス、ダビッド・イジェスカス、フアン・ヘスス・バレラ
https://musuko-no-omokage.jp/
ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで5月27日(金)より日本公開

 2020年、ある1本の映画が世界を席巻した。メキシコ人監督が無名のキャストを起用して撮影したその作品が世界の目に触れると、2020年サンダンス国際映画祭で観客賞と審査員特別賞、さらにゴッサム・インディペンデント映画祭外国語映画賞、ロカルノ国際映画祭観客賞、サン・セバスチャン国際映画祭ホリゾンテス・ラティーノ部⾨最優秀作品など世界中の映画祭りで人々を魅了してきた。

 メキシコ国境近くを舞台に出稼ぎのため家を出た息子が行方不明になり、その息子を探すため旅立った母、マグダレーナの旅路を描いた本作は荒涼としたメキシコの大地を美しく切り取りつつ、今なおメキシコに残る貧困問題をはじめとした問題を鋭く描き出している。メガホンを取ったフェルナンダ・バラデス監督をはじめ、ほぼ無名のキャストで作られた本作だったが、大手レビューサイトのロッテントマトでは99%フレッシュを記録、アメリカの大手映画メディアのスクリーンデイリーから“あらゆるレベルにおいて感動的に完成された映画”と評されるなど世界中の映画ファンから支持を集めている。世界中から称賛を浴びた本作がいよいよ日本でも公開される。

5月
28
2022
「アストライアの会」からの講演会(+お茶会)のお知らせ:「世界古代文明の謎を探る」(62)インカの神話と世界観(5月28日【土】午後2時ー5時)
5月 28 @ 14:00 – 17:00

「世界古代文明の謎を探る」(62)インカの神話と世界観
詳細は下記の案内をご参照ください。

インカの神話と世界観[PDF]

主 催 アストライアの会  
協 力 日本ペルー協会他
ゲスト 松本亮三さん 東海大学名誉教授 比較文明学会副会長 
日 時 令和4年5月28日(土)午後2時から5時
会 場 豊島区イケビズ第1会議室(5階)
道 順 池袋駅西口又は南口より消防署先き徒歩約9分
費 用 お茶代込み参加費二千円
備 考 画像を見ながらお話し。後半はゲストを交えたお茶会です。
連絡先 TEL049(258)3218 松原まで

6月
1
2022
アテネ・フランセシネマテーク 映画の授業  ブラジル映画『大地の時代』『監獄の記憶』上映
6月 1 終日

アテネ・フランセシネマテーク 映画の授業 
ブラジル映画『大地の時代』『監獄の記憶』上映

6月1日(水)
15:00 『大地の時代』(151分)
18:00 『監獄の記憶』(188分)
会場:アテネ・フランセ文化センター
■全作品日本語字幕
■先着順/各回入替制
■料金
1回券:一般=1200円、学生/シニア=1000円、アテネ・フランセ文化センター会員=800円
2回券:一般/シニア/学生/会員共通=1500円

詳細は下記をご覧ください。
http://www.athenee.net/culturalcenter/program/lc/lc2022.html

大地の時代
A Idade da Terra
1980年/151分/DVD
監督:グラウベル・ローシャ
出演:マウリシオ・ド・バッレ ジェス・バラダン アントニオ・ビタンガ
 ブラジルの過去と現在を往還する映像と音によるシンフォニー。夜明けの山並み、バイーアの祭りと海岸での歴史劇、リオのカーニヴァル・ダンス、政治状況の総括、ブラジリアの工事現場。人々のエネルギーが画面にみなぎる映像のパワー。「ブラジルの肖像の脇に置かれた私の肖像画」という言葉を遺したローシャの遺作。

監獄の記憶
Memórias do Cárcere
1984年/188分/35mm
監督:ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス
出演:カルロス・ヴェレーザ グロリア・ピレス ジョフレ・ソアレス
 ヴァルガス独裁政権による共産主義者弾圧の最中、政治犯として監獄に送られた作家ラモス(ハーモス)。彼がそこで見たものは、植民地主義の残滓と支配者による暴力、そして脆弱なエリートというブラジルの現実そのものだった。近代という時代の苦難と矛盾を背負って生きる作家の姿を大きなスケールで描いた映画による知識人論の最高峰。

6月
2
2022
プレミアムカフェ選 遥かなるアルゼンチンタンゴ(2003年)
6月 2 @ 09:00 – 10:54

プレミアムカフェ 選 
遥かなるアルゼンチンタンゴ(2003年)

NHKBSプレミアム 6月2日(木) 午前9:00 ~ 午前10:54 (114分)
https://www.nhk.jp/p/pcafe/ts/LR4X1K4WV7/schedule/

【出演】カルロス&アンヘレス,カルロス・ガルデル,マリア・グラーニャ,クアルテート2×4,ネストル・マルコーニ,ガスパル&ジセーラ,マジョラル&エルサ・マリア,ダニエル&アレハンドラ,ラウル・ラビエ,アストル・ピアソラ,ファンホ・ドミンゲス,バネッサ・キロス,クアルテート・デル・テルセル・ムンド

6月
4
2022
メキシコ映画『ニュー・オーダー』6/4(土)日本公開
6月 4 終日

原題:NUEVO ORDEN
監督:ミシェル・フランコ
出演:ネイアン・ゴンサレス・ノルビンド、ディエゴ・ボネータ、モニカ・デル・カルメン
6月4日(土)より東京シアター・イメージフォーラムほかで公開
https://klockworx-v.com/neworder/

 夢に見た結婚パーティー。マリアンにとって、その日は人生最良の一日になるはずだった。裕福な家庭に生まれ育った彼女を祝うため豪邸に集うのは、着飾った政財界の名士たち。一方、マリアン宅からほど近い通りでは、広がり続ける貧富の格差に対する抗議運動が、今まさに暴動と化していた。その勢いは爆発的に広がり、遂にはマリアンの家にも暴徒が押し寄せてくる。華やかな宴は一転、殺戮と略奪の地獄絵図が繰り広げられる…。
 第77回ヴェネチア国際映画祭で審査員大賞など2冠を受賞しながらも、各国の映画祭で激しい賛否両論を巻き起こした本作。監督を務めたのは長編デビュー作から4作品連続でカンヌ国際映画祭に正式出品され、コンペティション部門での脚本賞を含む3冠に輝いてきたメキシコの俊英ミシェル・フランコ。ごく普通の人間の人生がふとしたきっかけで崩壊の危機に瀕していく様を冷徹な視線で描いてきた彼は言う。「我々の暮らすメキシコに限らず、世界は極限状態に追い込まれている。まるで日々ディストピアに近づいているようにね。そしてパンデミックによって事態が更に悪化したことで、期せずしてこの作品は時代に即したものになってしまったんだ」と。これは広がり続ける経済格差とそれがもたらす社会秩序の崩壊、今まさに我々が直面している危機的状況を描くディストピア・スリラーだ。