各種資料 - 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

各種資料

福嶌教輝 駐メキシコ合衆国特命全権大使 講演会「メキシコ政治経済情勢の現状と見通し」

【演題】メキシコ政治経済情勢の現状と見通し
【講師】福嶌 敬輝 駐メキシコ合衆国特命全権大使
【日時】2023年4月4日 10:00~11:30(日本時間)
【場所】オンライン
【参加者】62名

 福嶌大使はメキシコ生れで現在は3回目のメキシコ勤務。講演は、内政、外交、経済、そして今後の見通し、の多岐にわたり、詳細な資料を用いながら詳しい説明があった(資料は録画と共にラテンアメリカ協会「会員限定」で公開される)。

内政については、これまで4年間のロペス・オブラドール大統領(AMLO)の政策とその評価、そして与党であるMORENAに対する国民の高い支持率について説明が成された。外交については、対米外交以外にはほぼ関心がない、という特徴が挙げられ、本年1月の北米首脳会合のアジェンダの説明があった。

マクロ経済は落ち着いており、ニアショアリングとしての関心から第3次対墨投資ブームの兆しがある、との指摘があった。投資ブームの背景には国際情勢の変化に伴う米市場向けの輸出・製造拠点としてのメキシコの利点がある。そして、米国、中国、欧州、日本等の企業がEV車を中心とする製造業への投資を加速している中で、3月にはTesla社の大規模投資が発表された。しかし、対墨投資に当たっては、USMCAの枠組み、メキシコのエネルギー政策の内容などに不透明な部分がある、とのことである。

2024年の大統領選挙については、与党MORENAが優勢であり、有力候補4名について詳しい解説があった。

講演後の質疑では、AMLO支持者の属性(性別、年齢別、職業別、州別等)について、AMLO後のメキシコについて、日系企業の関心と懸念、選挙制度改革案への国民の関心、民間の交流について、日系社会との関係、WBCへの反響、メキシコ企業の日本進出の可能性、最低賃金の引上げに伴うインフォーマルセクターの増加、TPPへの関心、といった多くの質問が出され、大使からは別途資料の提示を含め、丁寧な回答があった。

ファイル名(File Name) 4月4日駐メキシコ福嶌大使講演報告.docx
ファイル容量(File Capacity) 16 KB
バージョン(Version) 1
作成日(Published) 2023年4月13日
ダウンロード回数(Downloaded Numbers) 42 回
カテゴリ(Category) 講演会配布資料
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