『キューバ革命 1953~1959年 -モンカダ兵営攻撃から革命の勝利へ』 河合 恒生 | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会
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『キューバ革命 1953~1959年 -モンカダ兵営攻撃から革命の勝利へ』 河合 恒生

 フィデル・カストロが組織した武装グループによる1953年7月26日のモンカダ兵営襲撃は無残にも失敗し、生き残った首謀者は裁判を受けピノス島の刑務所に収監されたが、恩赦によって55年に釈放されると間もなく「7月26日運動」と名付けた武装闘争を開始した。56年12月にメキシコからグランマ号に乗ってキューバに上陸し、東部のシエラ・マエストラ山中に立て籠もってゲリラ戦を拡大し、1959年1月1日の独裁者バチスタ大統領の逃亡、革命軍の首都ハバナ入城をもってキューバ革命は勝利をつかんだ。
 本書は、この間の革命運動の過程を詳細に記述するとともに、1940年代のキューバ政治の腐敗に端を発し、バチスタの独裁を生むに至った50年代前半の革命の背景となる歴史、フィデルの大学時代についても概説している。
                               〔桜井 敏浩〕
 (有志舎 2016年7月 394頁 2,800円+税 ISBN978-4-908672-04-0 )

 〔『ラテンアメリカ時報』2017年春号(No.1418)より〕