『インディアスの破壊についての簡潔な報告』 ラス・カサス | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会
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『インディアスの破壊についての簡潔な報告』 ラス・カサス

スペインの新大陸征服とその後の過酷な植民地支配は、新世界の無知なインディオをキリスト教化と優れた文明を知らしめることによって救うものとの一方的な美名で進められたが、実態は征服者による大量の殺戮と先住民からの搾取に他ならなかった。16世紀にその非道ぶりの実態をスペイン本国に暴露し、告発して、スペインの新大陸征服の正当性を否定し、被征服者であるインディオの擁護に尽力したスペイン人聖職者が執筆したインディアス問題の古典的名著の改訳版。

わが国のラス・カサス研究の第一人者である訳者による100頁余の詳細な解説と年譜が付されており、ラテンアメリカの征服史を知るための基礎的な必見の文献。

(染田秀藤訳   岩波書店(岩波文庫) 2013年8月 346頁 840円+税)