『月刊 たくさんのふしぎ マチュピチュをまもる アンデス文明5000年の知恵』 白根 全 - 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

『月刊 たくさんのふしぎ マチュピチュをまもる アンデス文明5000年の知恵』 白根 全


リマの北方のチャンカイ谷で発見されたシクラ(蛇籠)や、クスコ等のインカの石積みには地震対策の工夫がなされ、アンデスの高度差を利用した農地や水路を引いての精緻な灌漑技術などを紹介し、またインカ道をマチュピチュへのトレッキングコースで辿り、マチュピチュ遺跡の構造物を解説し、近年発掘された最も大規模な遺跡であるカラルの全容写真など、素晴らしい写真が載っている。

こどもの知的好奇心に応える月刊小冊子だが、大人が見ても楽しい。

(福音館書店 2013年10月号 40頁 667円+税)