『世界でいちばん貧しくて美しいオーケストラ−エル・システマの奇跡』 | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会
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『世界でいちばん貧しくて美しいオーケストラ−エル・システマの奇跡』

ベネズエラの音楽活動参加によって青少年が非行に走るのを防ぐ活動である“El Sistema”(「国立財団ベネズエラ児童青少年オーケストラ・システム」は、1975年に音楽家であり経済学者、政治家でもあるアブレウ氏が始め、そこから選抜されたメンバーによるシモン・ボリバル交響楽団、ドゥダメルはじめ幾多の名指揮者や名演奏家を輩出していることで、日本でも知られるようになり、来日公演も行われている。著者は米国の音楽教育者で評論、小説も書いており、ドゥダメル指揮の演奏に衝撃を受けて以来、ベネズエラを何度も訪れて、エル・システマの創生期から躍進、音楽教育に革命を起こしたアブレウの功績、システマとそのオーケストラの世界での評価と米国で広がる音楽教育プログラム、音楽とコミュニティを繋げる市民音楽家としてのドゥダメルの姿を熱っぽく紹介している。

なお、エル・システマについては、『貧困社会から生まれた“奇跡の指揮者”−グスターボ・ドゥダメルとベネズエラの挑戦』(山田真一ヤマハミュージックメディア2011 年)、『エル・システマ —音楽で貧困を救う 南米ベネズエラの社会政策』(山田真一教育評論社 2008 年)があり、合わせ読むといい。

(トリシア・タンストール原賀真紀子訳東洋経済新報社2013 年9 月276 頁1800 円+税)