『13日間 -キューバ危機回顧録』 ロバート・ケネディ | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会
Japanese English

 『13日間 -キューバ危機回顧録』 ロバート・ケネディ

1962年10月、米国とソヴィエト連邦が対峙しそれぞれが膨大な量の核兵器を保有す冷戦下で、ソ連がキューバに密かにミサイル基地建設を始めたことを察知した米国政府は緊急会議を開く。軍部は攻撃して破壊することを主張するが、ケネディ大統領はフルシチョフ首相との対話を探り、ついに海上封鎖を宣言、息詰まる緊張の中で、ミサイルを積んだソ連船はキューバを目前に引っ返し、第三次世界大戦は崖っぷちで防止された。

ケネディ政権で司法長官を務めていた大統領の実弟が、両国首脳の決断をホワイトハウスを中心に13日間の危機を綴った歴史に遺る著述。ケネディ大統領の就任演説、米国の海上封鎖宣言、ウ・タント国連事務総長と両国首脳との書簡のやり取り、フルシチョフ議長からケネディ大統領への書簡、キューバに関するケネディ大統領の演説などの重要な資料訳文や元毎日新聞北米総局長、外信部長による解説も付されている。2001年11月に出た初版の改版。

〔桜井 敏浩〕

(毎日新聞社外信部訳 中央公論新社(中公新書)2014年4月 200頁 900円+税)