『ラテンアメリカ傑作短編集 -中南米スペイン語圏文学史を辿る』 | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会
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『ラテンアメリカ傑作短編集 -中南米スペイン語圏文学史を辿る』

 ラテンアメリカ文学の短編小説から、ロマンチズム、モダニズム、クリオーリョ主義、コスモポリタニズムの各時代の名作を編者が選んだもの。
 中央集権派の青年が連邦主義者派に殺されるストーリーから独裁者批判、裏にある両派の対立が政治・イデオロギーというよりは利権の対立だったことを明らかにする1838年の「屠場」(エステバン・エチェベリーア-アルゼンチン)から、金持階級の老女と下僕の会話に夢も希望もなかったキューバ革命前の庶民を伝える1964年の「カバジェーロ・チャールス」(ウンベルト・アレナル-キューバ)に至る様々な国、テーマ、作家による18編の短編集。
〔桜井 敏浩〕
〔『ラテンアメリカ時報』2014年夏号(No.1407)より〕

(野々山 真輝帆編 彩流社 2014年1月 351頁 3,000円+税)