ラテンアメリカ・カリブ研究所レポート ILAC2025-1 2025 年1月「世界の食料安全保障におけるラテンアメリカの グローバル・プレーヤーとしての役割: 日本への貢献度」桑山幹夫 - 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

ラテンアメリカ・カリブ研究所レポート ILAC2025-1  2025 年1月「世界の食料安全保障におけるラテンアメリカの グローバル・プレーヤーとしての役割: 日本への貢献度」桑山幹夫


【要旨】本レポートは、世界の食料生産および貿易におけるLAC地域のグローバル・プレーヤーとしての役割、LACの日本の食料安全保障に関わる重要性についての論考である。

第II節ではLAC経済における農業 ・ 牧畜 ・ 水 産 業の重要性について概説したうえで、食料貿易上で余剰がある黒字輸出国と赤字輸入国が混在する地域の特異性、域内での食料安全保障に関する地域統合の可能性について考察する。

第III節では、FAOがOECDと共著で発表する年次報告書 ( 2024年版)をもとに、LACの食料主要供給国としての位置づけや今後の見通しについて畜産物、農産物、水産物の3部門に分けて解説する。第IV節は、LAC産の農水産品が日本の食料輸入に占める割合を上位40品目別(HS6桁)に分析しながら、LAC 産品の価格競争力、LAC の日本の食料安全保障への貢献について検証する。さらに、日本の対LAC主要農産品輸出の市場アクセスに関して、日本が世界に適用する基本関税率およびWTO協定関税率、日本・メキシコ経済連携協定(EPA)、 日本・チリEPA、日本・ペルーEPA、これらラテンアメリカ 3 か国が加盟する「環太平洋パートナーシップに関す

る包括的及び先進的な協定」(CPTPP)の関税率、の比較分析である。第V節では、2024年12月のEU ・メルコスールの新合意を踏まえて、懸案の日本・メルコスールEPAに対するインプリケーションについて考察する。

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