昨今あらためて多彩なアンデス原産の食材・調味料を使った味の豊さが再認識され、リマ首都圏のみならず各地方でも伝統の味に工夫を凝らしたレストランが増えてきたペルー料理だが、東京新橋で10年前からペルー料理店を営む著者による本格的なペルー料理の解説書。
ペルー料理の基本であるトウガラシと料理のベースであるサルサ(ソース)や基本素材の説明から始まり、代表的な前菜である14種ものセビーチェ(魚介等のライム〆マリネ)はじめ前菜14種、スープとご飯料理11種、主菜としての様々な肉料理や野菜・豆・バナナ等21種、飲み物・おつまみ・デザート13種にペルー人が普段食べている料理や日本でのペルー食材の入手先に至るまで、懇切に材料、レシピとともにカラー写真を使って解説している。
〔桜井 敏浩〕
(柴田書店 2014年9月 139頁 2,500円+税)