11月25日午後3時から4時半まで、日本倶楽部を会場に「カリブ諸国の今-日本・カリブ交流年担当大使、島内憲氏の最新報告-」と題する講演会を開催しました。昨年12月に日本・カリブ交流年担当大使になられた後、トリニダード・トバゴほか9カ国のカリブ共同体諸国を訪問されたという島内氏は、国ごとに違う自然環境や、人種、歴史、日本人にとって親しみやすい景観や食生活等について紹介。カリブ共同体14カ国すべてを訪問したい、と意気込みを語って下さいました。
カリブ共同体は小さい国の集まりでありながら、国際社会における存在感は大きく、国際発信力も高いことに触れ、中国や欧米と比べて大使館設置数が少ないなど日本の外交実施体制の遅れについても言及。また、自然災害や地球温暖化の影響を受けやすく、エネルギーを輸入に頼らざるを得ない地域のため、各国首脳とも、防災や再生可能エネルギーに強い関心を示しており、日本の協力を望んでいること等について、語って下さいました。
カリブ共同体と中南米諸国との関係については、石油の支援を受けているベネズエラ情勢に影響を受けやすいこと、ブラジルがカリブ共同体に対して強い関心を示していることなど、カリブ共同体が置かれている現状についてもお話しいただきました。