特別展示 「黄金郷を彷徨う ―アンデス考古学の半世紀」 - 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

特別展示 「黄金郷を彷徨う ―アンデス考古学の半世紀」


特別展示 「黄金郷を彷徨う ―アンデス考古学の半世紀」
Deambulantes en El Dorado: medio siglo de arqueologia andina por los japoneses

【期間】 2015年 1月24日~6月21日
【場所】 インターメディアテク
東京都千代田区丸の内二丁目7番2号 JPタワー/KITTE 2・3階
-JR東京駅 丸ノ内南口から徒歩1分/メトロ丸ノ内線東京駅 地下道より直結
http://www.intermediatheque.jp/ja/info/access/module/default

 平成25年度より、高等学校の世界史教科書から「四大文明」の語が消えた。人類史における文明の起源はアフリカ大陸・ユーラシア大陸だけでないということが、ようやく我が国においても常識となっていくのである。そのひとつの例が南アメリカ大陸に花開いたアンデス文明である。大河流域の発祥ではないこと、文字をもたないことなど、古代文明への我々の認識を新たにするようなさまざまな特徴がある。そしてまた建築、土器、金属器、織物などにおいて、きわめて洗練された美術を発展させたことも見逃せない。
 アンデス文明の巧みな造形美術のとりこになり、そしてその風土を愛してやまず、研究や収集や地域振興に生涯を捧げた日本人たちがいた。実業家として南米ペルーで活躍する中で古代史に惹かれ、自身で収集と研究を重ね、多くの日本人に道を開いた天野芳太郎。
 地元の初代村長として、世界遺産マチュピチュ遺跡の隆盛の礎を築いた日系移民・野内与吉。商用旅行先で出会った未知なる文明の美に衝撃を受け、日本国内に中南米美術の一大コレクションを作り上げた森下精一。そして日本で初めて新大陸考古学に着手し、今日へとつながる後進の教育につとめた東京大学の泉靖一や寺田和夫らの研究者たち。
踏み込めば抜け出せなくなる魅惑的な異郷、それが古代アンデス世界である。本展はアンデス美術の名品や学術標本を一堂に集め、不帰の客となった彼らの物語と、これまで半世紀あまりにおよぶ日本人による考古学的貢献、そして今後の展望を紹介する。

【主催】東京大学総合研究博物館
【協力】BIZEN中南米美術館、天野博物館、クントゥル・ワシ博物館
【協賛】ニューリー株式会社、日本マチュピチュ協会

詳細 http://www.intermediatheque.jp/ja/schedule/view/id/IMT0051