2015年3月2日午前10時から11時半まで、昨年10月、在メキシコ日本国大使として同国に赴任されました山田彰大使をお迎えし、フォーリン・プレスセンターを会場に「メキシコの今―大使の最新報告」と題する講演会を開催しました。
安定した民主的政治体制と開放的な市場経済により、日本のビジネスパートナーとして注目されているメキシコには、自動車産業を中心に日系企業数が急増し、貿易総額も堅調に増えていること、競争力の背景には安定的な労働コストや、巨大市場米国と中南米に挟まれた地理的優位性、整備されたインフラ網があること等、メキシコの現状と特徴をご紹介いただき、今後、さらに人口が増加し中間層が増えれば、国内消費市場の拡大も見込まれることなど、将来性についてもお話しいただきました。
メキシコの課題である治安問題については、麻薬組織幹部逮捕の動きや、昨年のアヨチィナパ教員養成学校生徒行方不明事件の背景等や最近の世論調査の動向についても言及がありました。
講演会後半は、約100人の参加者と活発な質疑応答が行われ、メキシコと中国の関係や、米・キューバ国交正常化について等、メキシコだけでなく中南米全体の注目すべき動向についても説明いただきました。大使によりますと、来年度中に中部レオン市に日本総領事館の開設が本決まりしたとのことです。日本政府による総領事館の新規開設は近年みられなかったことです。
■会場で配布された資料は、HPの「イベント⇒ 配布資料」(会員限り)にてご覧いただけます。