『ブラジル・カルチャー図鑑 −ファッションから食文化をめぐる旅』(同社刊 2012年)の共著もあるブラジル文化通による、シュラスコ(焼き肉)やフェイジョアーダ(黒豆煮込み)だけでない、美味しい家庭やレストランの伝統料理、菓子、スナックやファーストフードの数々のみならず、アサイなどの熱帯果実・ジュース・アイスクリーム、コーヒーはもとよりマテ茶、ビール、カシャッサ(砂糖黍焼酎)、品質が世界的にも評価されるようになったワインなどの飲料をはじめ、各地の特異な料理、食材、スーパーフードに至るまで、実に多彩な“おいしい”ブラジル食品・料理が豊富なカラー写真で次から次へと紹介されている。
料理・食材の地理・歴史的背景やブラジルの人々の生活への溶け込みの様子、食材の生産地や食材市場、新食材の登場、いま話題のレストランやその創業者とのインタビューなどの挿話も多く、見ているだけで“おいしさ”を感じる気分にさせてくれる楽しい一冊。
〔桜井 敏浩〕
(スペースシャワーネットワーク 2016年2月 141頁 1,600円+税
ISBN978-4-907435-71-4 )
〔『ラテンアメリカ時報』2016年春号(No.1414)より〕