連載レポート19:ラテンアメリカ諸国の国旗に見る不思議 (第17回) セントルシア国旗 - 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

連載レポート19:ラテンアメリカ諸国の国旗に見る不思議 (第17回) セントルシア国旗


連載レポート19

ラテンアメリカ諸国の国旗に見る不思議

(第17回) セントルシア国旗

執筆者:西岡勝樹(日本旗章学協会会員)

はじめに

ラテンアメリカ諸国の国旗に見る不思議の第17回はセントルシア国国旗の不思議である。

1.セントルシア国旗


図1 現在のセントルシア国旗
出所:http://www.govt.lc/search/National%20Flag

1-1.セントルシア国旗の根拠法

1967年3月1日現国旗の基となった国旗は独立前自治領時代に制定された。
独立後も引き継がれている。
その特徴:現国旗について
1.国旗のブルーの生地に、白と黒の三角形の先端部その中央に重なるように黄金の三角形を配する。
2.それぞれの三角形は白の上に黒が重なっている。黒の上に黄金が重なる。
  黒は国旗の中央に3つの尖った頂点の星のようになっている。
3.三角の白の部分の幅は両幅ともに1.5インチとなっている。
  白と黒の頂点の距離は4インチとなる。
4.三角部の底の幅は国旗の幅の3分の1となる。
国旗のサイズ 横縦:6:3 OR 9:4.5  要は1:2の比率となる。

1-2.セントルシア国旗の歴史

国旗の日 3月1日 (独立記念日 2月22日)

図2 セントルシア国旗の変遷

1-3.セントルシア国旗の色

1.セルリアンブルーは忠誠を、この青さは熱帯の空とエメラルドの海 カリブ海と大西洋をも表す。
2.黄金の色はカリブ海に輝き渡る太陽の光と繁栄を表す。
3.黒と白は文化的影響を、 黒は黒人文化、白は白人文化を 二つの人種は共に生き、ともに働き一
つとなる。

1-4.セントルシア国旗 世界遺産 ピトン双山

国旗のデザインはと黒人文化のヨーロッパ文化の融合でありその優越にある。
太陽の輝きと限りなき青い海を背景にした。
このことを国旗の中央に配された3つの三角形が表している。これはピトン山を象徴している。
三角形(二等辺を持つ)の形、それは スフリエールにある島で有名なピトン双山の形を表している。-海から大空に向けてそびえる-、それは希望と国民の向上心のシンボルでもある。

ユネスコ 世界遺産 ピトン管理地域
Gros Piton  771m
Petit Piton 743m

写真1 ピトン双山
出所:http://whc.unesco.org/en/list/1161/gallery/