連載レポート31:ラテンアメリカ諸国の国旗に見る不思議 (第29回) ウルグアイ国旗 - 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

連載レポート31:ラテンアメリカ諸国の国旗に見る不思議 (第29回) ウルグアイ国旗


連載レポート31

ラテンアメリカ諸国の国旗に見る不思議

(第29回) ウルグアイ国旗

執筆者:西岡勝樹(日本旗章学協会会員)

はじめに
 
ラテンアメリカ諸国の国旗に見る不思議の第29回はウルグアイ共和国国旗の不思議である。

1.ウルグアイ国旗

図1 現在のウルグアイ国旗
出所:http://www.embajadadeuruguay.org/pages/acerca-de-uruguay/simbolos-patrios.php

1-1.ウルグアイ国旗の根拠法

1952年2月18日国会法令にて国家のシンボル制定。
・国旗(国章付)、・国章、・国歌、
・アルティガス国旗、・33人の東方人国旗、これは「3つの国旗うちの二つの国旗」、
国家記章(円形章)、これは「軍隊などの制帽につける記章・飾りの一種」
第6章:1828年12月16日、1830年7月12日 法律にて国旗制定。
国旗の色は白と青、黄金色の太陽を配する。国旗の縦横:2:3
太陽はポール側の上部の四角形に配し『カントン部)、上部の帯の6番目に接する。
最初の帯と最後の帯は白、太陽は丸い円形に人面(顔)を配す。
16本の光の帯(光線)を持つ、その太陽の直径はは白い四角形の15分の11とする。

1-2.ウルグアイ国旗の歴史

国旗の日(国旗制定日・独立記念日) 6月19日

図2 ウルグアイ国旗の変遷

1-3.ウルグアイ国旗の色

白色は、栄光、喜び、寛容、無垢、愛を表す。同時に神と国家への奉仕を表現する。
青色は宇宙と一点の曇りの無い大空を表現している。そして深い愛と明快な考えを通じて、国家と祖国へ奉仕する哲学的思想と黙想を連想させる。
太陽の黄金色は高貴、裕福、権力、尊厳、光、忍耐、信仰、博識、そして純粋さを象徴している。

1-4.ウルグアイの三つの国旗 

ウルグアイには三つの国旗がある。一つはPavellon 国章付国旗、ひとつはアルティガス国旗、もうひとつは33人の東方人の国旗。すべては独立に関わる旗である。
アルティガス国旗(図4)は、ホセ・ヘルバシオ・アルティガス 独立の指導者の掲げた旗。
1952年2月18日付政令にて、ウルグアイ国旗と33人の東方人の国旗とともにウルグアイの三国旗のひとつに制定された。


図3 LA BANDERA DE ARTIGAS アルティガスの国旗
出所:http://www.embajadadeuruguay.org/pages/acerca-de-uruguay/simbolos-patrios.php

33人の東方人の国旗(図5)は、1825年4月19日はフアン・アントニオ・ラバジェハ将軍に率いられたウルグアイ人の33人がアグラシアダ海岸に上陸した時にブラジルからの独立時を目指し掲げた旗。旗の標語の「自由か死か」はウルグアイの標語でもある。


図4 BANDERA DE LOS TREINTA Y TRES ORIENTALES 33人の東方人の国旗
出所:http://www.embajadadeuruguay.org/pages/acerca-de-uruguay/simbolos-patrios.php

以  上