『アンバル・パスト詩集 -新・世界現代詩文庫 16』 アンバル・パスト - 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

『アンバル・パスト詩集 -新・世界現代詩文庫 16』 アンバル・パスト


アンバル・パストは1949年に米国で生まれ、メキシコ文化に魅せられ子どもの頃から度々訪れ、1974年チアパス州サン・クリストバル市に移住して1985年にメキシコに帰化した。先住民とも親しく交流して詩作を続けてきたが、現在はインドのヒマラヤ地方で清貧の生活している。編訳者は日本詩人クラブの理事長・会長を務めたラテンアメリカ現代詩の日本随一の権威者だが、1958年東京外国語大学スペイン語科を卒業し、国際協力機構(JICA)職員としてメキシコ、ボリビア、ブラジルで通算17年余滞在している。

2005年の詩集『ウラカーナ』(Huracán-ハリケーンの女性形)からをはじめ25編の鋭い感性で解放された自由な精神で詩い上げられたアンバル・パストの詩を編者が巧みに訳し、巻末に 3編12頁にわたってこの詩人のメキシコでの生活ぶりと詩風の特色、魅力を解説している。編者には、本書のシリーズで『現代メキシコ詩集』、『ペルー日系詩人 ホセ・ワタナベ詩集』https://latin-america.jp/archives/20108 の編訳書がある。

〔桜井 敏浩〕

(細野 豊編・訳 土曜美術社出版販売 2019年8月 185頁 1,400円+税 ISBN978-4-8120-2519-2 )