日本経済新聞サンパウロ特派員、日経アメリカ社長等を歴任した著者が、歴史の転換点にある今、世界に思いをはせ、未来を知ろうとする孫たち子供世代とその親が一緒に読めるようにと、広島市で発行されている釣り専門誌、海外投融資情報財団（JOI）の機関誌に寄稿したエッセイを整理し加筆したもの。
著者なりに選んだ“偉人”50人余のうちラテンアメリカに関わるのは約18編、また人物を絞り切れない話題を終章「耳寄り話」15編のうち3編で取り上げている。コロンブスからフィデル・カストロ、ウルグアイのムヒカやベネズエラのマドゥロ、ニカラグアのオルテガの元・現大統領からペルーのナスカの地上絵研究者のマリア・ライヘ、ボサノバ歌手の小野リサ、ベネズエラ出身の指揮者ドゥダメルなどなど多岐にわたる“偉人”からの“孫に伝えたい”メッセージを短い文章で平易に綴っている。
〔桜井 敏浩〕
（ミリオンエコー出版 2022年8月 239頁 1,500円＋税 ISBN978-4-9911945-1）
〔『ラテンアメリカ時報』 2022年 秋号（No.1440）より〕
