12月7日(ペルー)ペルー議会は予定通りカステイジョ大統領の(「永久的な道徳的無能力」を理由とする)弾劾裁判を行い、130議席中101対6(10人棄権)の賛成多数で大統領を罷免し、ディナ・ボルアルテ副大統領を次期大統領とする結果となった。これに先立ち大統領は議会の閉鎖、選挙の実施(新議会が選出されるまで政令での統治)、司法/警察/憲法裁判所の指導者の変更を行う旨を述べ、同日夜からの夜間外出禁止令を発動した。
大統領は議会解散の権利があり、議会は大統領を弾劾する権利があるものの、今回の大統領の決定に対しては国内外からの反応は次のように支持は得られず、議会の弾劾評決となった。大統領は国家警察に拘束されている模様。
・憲法裁判所:クーデターとして非難
・外務・経済担当を含む4人の閣僚:辞任(ランダ外相:議会閉鎖は憲法違反と指摘)
・ディナ・ボルアルテ副大統領:大統領の行動を拒否(ペルー社会が法律を厳守して乗り越えなければならない政治的・制度的危機を悪化させる)
・在ペルー米大使館:議会の権限を妨害するいかなる行為も拒否する
・政府の自治機関オンブズマン事務局:クーデターとして非難(議会の投票前に、大統領は辞任し、司法当局に出頭すべき)
・統合参謀本部と国家警察:合憲性を否定(ペルー陸軍のトップが辞任)