アリゾナ大学ラテン・アメリカ学科卒、メキシコのモンテレイにも短期留学し、現在はメキシコ雑貨輸入を行っている著者が、オアハカに惚れ込んでまとめた“キュート”な写真文集。
オアハカ紀行が、旧市街を歩く、小さくて可愛いお宿に泊まる、郊外の村々を訪ねる、サポテコの人々の暮らし、民俗手工業品の作り手を訪ねる旅、そしてオアハカで見付けた雑貨たちの6章で構成されているが、カラー写真満載の美しく楽しい読み物になっている。町の光景、住民の顔、民芸品やごくありふれた日用雑貨などが、とても美しく見えるのも、著者のオアハカへの惚れ込みのなせる業か。メキシコ・ファンならずとも、手にとってパラパラとページをめくれば、何となく癒される一冊。
(産業編集センター2007年11月143頁1300円+税)