1930年代のブラジル旅行とアマゾンの先住民族との出会いを描いた『悲しき熱帯』(1955年)を著したフランスの世界的な社会人類学者であるレヴィ=ストローズによる1930年代半ばのサンパウロ写真集に、現代日本の気鋭の文化人類学者である訳者のブラジル省察、写真とをコラボレートさせた写真と文章の本。
時代は違っても、二人の文化人類学者がサンパウロの街路にSaudade(喪失と憧憬の感情)を感じ取った静かな、知的刺激に満ちた探求の随想である。
(みすず書房2008年11月203頁4000円+税)
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