大河 トレイシィ
首都リマの東方にあるフニン県は、アンデス山地Sierraの東裾野からSelva森林地帯にまたがっており、県北部チャンチャマヨ郡では近年コーヒー生産が盛んになってきた。そこで良質のコーヒー栽培と出荷のために10年前に結成されたAP組合(アルトパロマル環境保全型コーヒー農業協同組合)の成立前と後の地域開発貢献度と、組合員の収入、生産性や環境保全、生産者の社会的地位の向上などの変化を分析し、その成功要因の他地域協同組合への適用の可能性を検討している。
著者は上智大学大学院の地域研究専攻博士課程を修了し、現在は駐日ペルー大使館勤務。
(上智大学イベロアメリカ研究所2012年12月48頁(問い合わせは ibero@sophia.ac.jpFax03-3228-3229へ)