【要旨】
筆者はこの論稿で 20 世紀初めのカリブ海地域諸国の歴史と国際関係、特に米国の帝国主義について語る。
まずなぜ米国がこの時代に帝国主義に乗り出したかの米国内事情を説明する。次いで論は帝国主義の刃を向けたキューバの独立と「米西戦争」、パナマ運河の建設の話に向かい、その後これらの国が保護国になったことを語る。またドミニカ共和国、ハイチ、ニカラグアに対する干渉とその経緯、またこれらの国の略史を語る。
そして干渉を受けた国の反発から米国のラテンアメリカに対する外交方針が「善隣外交」になり、米国がいかに第二次世界大戦に備えたかを語る。
キーワード : 米帝国主義、キューバの独立運動と「米西戦争」、パナマ運河、ドミニカ共和国、ハイチ、ニカラグアに対する軍事干渉、「善隣外交」
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ラテンアメリカ・カリブ研究所レポート ILAC2024-3 2024 年 4月「歴史から見たラテンアメリカのかたちーその 7: 20 世紀前半の米帝国主義」渡邉利夫