【要旨】
この稿は前稿に続きラテンアメリカの権威主義体制から民政移管までがテーマである。続編と言える。
まず南米の軍政が民政化した理由がまとめられ、次にまだ説明していなかった中米の民政化とメキシコの覇権政党型権威主義体制の終わりについて語る。特にマルティの視点からニカラグアとエルサルバドルの紛争と和平について詳しく語った。
このテーマは筆者が本省や現地で深く係わった案件であるので今でも思い入れが深い。
また民政化の原因になり、1980年代を「失われた一〇年」にした対外債務危機の問題を取り上げる。そして終わりにまとめで権威主義の時代を総括する。
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ラテンアメリカ・カリブ研究所レポート ILAC2024-7 2024 年9月「歴史から見たラテンアメリカのかたち―その10 : 民政化、中米紛争、債務危機の八〇年代」渡邉利夫