12月5日午後3時から5時まで、米州開発銀行アジア事務所(IDB)を会場に「アンデス3か国の今—帰国大使の最新報告—」と題する講演会を開催し、約40人の参加を得た。主催は、本協会で、米州開発銀行アジア事務所が後援した。
本年10月に、ボリビア、コロンビアおよびエクアドルのアンデス3か国から帰国された3大使から、それぞれの国の最新情勢を報告いただき、質疑の中でアンデス地域全体としての問題や他地域との関係などが議論された。3か国はもとより、ラテンアメリカ全体を考える場となった。スピーカーと講演概略は次のとおり。
?渡邉 利夫 前ボリビア大使
モラレス大統領が標榜するViver Bienのイデオロギーと実際の政策の説明の後に、旗印としてのIndigenismo、混合経済、反帝国諸国との連帯につき現状が語られた。
?鈴木 一泉 前コロンビア大使
安定成長に入ったコロンビアの現状分析を纏めたうえで、同国の課題とアジア太平洋地域への接近の動き、そうした中での日本の取るべき方策につき説明があった。
?今井 治 前エクアドル大使
エクアドルの国家としての特徴を詳細に説明した上で、コレア政権の政治や外交の特徴と経済の現状報告があった。
(2012-12-5)