1973年からアマゾン、アンデスへ撮影に通っている写真家のアマゾン紀行。
初期のアマゾン紀行で多くの現地のガイド等に導かれ、経験不足からの失敗の中から次第にアマゾン生活のコツを体得していくことから始まり、雨期・乾期でまったく異なる自然と動植物の様相を、川・湖、樹木と森、土と地表の世界の各章で紹介し、さらには危険な臭気や大雨の前兆が感じられるようになった空気と、鳥や動物が見せる人との距離やアマゾン独特の気配など、長年の撮影行での体験をペルーアマゾンを中心に綴っている。
(高野 潤 平凡社(新書) 2013年12月 231頁 800円+税)