児童書のシリーズでラテンアメリカではこれまでブラジル、メキシコが出ている。アマゾンの村で生まれ育った少年がよりよい教育を受けるために母とともにクスコに住む一家をモデルに、クスコの町、アンデスの人々の暮らし、学校の状況、アマゾンの村への帰省とアマゾンでの生活、クリスマスと新年の過ごし方などを、同じようにクスコを拠点にアマゾンと往復してきた著者が多くの写真とともに平易に紹介している。ウリーセス少年一家への優しい眼差しが読むものへも伝わってくる。
〔桜井 敏浩〕
( 偕成社 2014年9月 40頁 1,800円+税)
〔『ラテンアメリカ時報』2014年秋号(No.1408)より〕