リオデジャネイロに長年通い詰めている音楽プロデューサーと打楽器奏者の共著による、この二人ならではのリオの紹介書。
そこに住むコミュニケーションの達人揃い、粋に生きるべく死ぬまでセクシーでいたいという人びと。音楽とサッカーが人生のすべてだといい、人生の可能性を決めきってしまわずにそれぞれが「幸福」の個人技をもって、自然と混然一体になった美しい都市に生きている。リオの庶民の魅力の紹介にコラム、今すぐ行きたくなった人のためのガイドも付いていて、ガイドブックや紀行本にないリオの魅力を読者に伝えている。
〔桜井 敏浩〕
(中原 仁・ケイタ☆ブラジル 双葉社 2016 年5 月 215 頁 1,500 円+税 ISBN987-4-575-31140-2 )
〔『ラテンアメリカ時報』2016年夏号(No.1415)より〕