2013~15年に二男一女を連れてリオデジャネイロ州に滞在したフリーライターが、ブラジルで出会った手作りの毛糸の刺繍 タペサリア、布手芸品、黒いマリア像などのキリスト教アイテム、小道具のリメイク品、革細工、白木を素材に変幻させるデコレーション、水着工場でオーダーメイドで作ってもらったビキニ、かぎ針編み、古材で作られた家具、日本から伝わった登り窯による陶芸品、石膏人形の絵付け、コーヒーポットやカップのホーローなど、実に多くの作品・商品が美しいカラー写真で紹介されている。
コラムにサンパウロ近郊で毎週末にこういった品の市が立つエンブーはじめ、サンパウロ、サルヴァドール、リオデジャネイロの様子やインテリアショップ、一つ一つが手作りと言える伝統的な家のインテリアに至るまで、楽しく見ることができる。
〔桜井 敏浩〕
(メイツ出版 2016年6月 143頁 1,720円+税 ISBN978-4-7804-1760-9 )
〔『ラテンアメリカ時報』2016年秋号(No.1416)より〕