1986年9月、新潟の農村育ちの筆者が、21歳にして自転車と野宿道具、なけなしのお金を持ち、一方目的地、ガイドブック、知人、外国語スキル、知識、経験・・・まるでゼロの状態で渡米。その後4年近く、ペダルで4大陸、35,000キロを彷徨った経験を、道中で書き綴った日記をもとに著した英文の旅エッセイ。
冒険でも挑戦でもなく、ただ「一期一会」を紡ぐように行脚し続ける中で、異文化や多様な生き方に触れ、人や自然とのコミュニケーションを通して、生きる楽しさや生き続ける希望を見出し、93年に帰国。英国新聞社勤務やその後の活動の中で、自分の原点ともいえる流浪をサポートしてくれた人々に「少しでも報いたい」との思いから“英語”で著すことを決意し、約20年間にわたる試行錯誤の結果、米国出版社より刊行。
“Part 1”は、米国西・南部からメキシコへ、内戦中の中米を経て南米-コロンビア、エクアドル、ペルー、チリ(フエゴ島まで)、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、ブラジルのリオデジャネイロまでの約21か月間の軌跡が、200点を超えるイラストとともに描かれている。欧州から中近東の軌跡となる“Part 2”が、2016年8月に発行され完結した。
(Mayumi Yamada Shimotai(下平真弓)著 Xlibris US刊 2014年4月 944頁 ISBN978-1-4931-5325-1。 購入は通販もしくは書店での取り寄せで。価格US$23.99 -日本での購入は為替相場と書店毎の管理方法により変動。 Facebookでの紹介 https://www.facebook.com/A-Japanese-Vagabond-Part-1-Part-2-Bicycling-35000-km-1790134757873447/?fref=ts )