すでにHPで案内した当協会、インターアメリカン・ダイアログ(Inter-American Dialogue)、メキシコ企業連盟、メキシコ国際関係審議会及び在メキシコ日本大使館との共催による第3回セミナー《Emerging Political-Economical Configuration in the Americas: Implications for Japan-Mexico-US Relations》が、10月16-17日の2日に亘ってメキシコシティーで開催された。TPP11、NAFTA再交渉など環境変化の最中に開かれ時宜を得たイベントであったこともあり、成功裏に終えた。この内容については、講演会、HP、時報、などで追って報告するが、現地のメキシコ人を含む多くの方々から、メキシコ中部地震(現地時間2017年9月19日13:14に発生、M7.1)の模様を聞いて大いに感動したことを伝えたい。メキシコシティー中心部でも9・11東日本大震災の際に東京で感じた程の揺れにびっくりしたとのことだが、毎日、TVで生々しい救出作業が報じられる中で、日本から派遣された救援隊が大きくクローズアップされ続けた。「我々は津波の影響を受けたときにメキシコから助けてもらいました。今度は我々がメキシコの皆さんの力になる番です」 と言って被災地に入った救援隊(72人)の高度に訓練されて統制の取れた行動と、ヘルメットをとり首を下げて遺体に対する敬意を払う姿がメキシコ人の心を打ち、メキシコ人に会うと皆から感謝された。5日間の業務を終えた救援隊員達が搭乗したANA直行便では、機長からメキシコでの使命を終えた隊員が搭乗したとのアナウンスが流れると、メキシコ人の乗客からも大きな拍手が沸き起こったという。
このようなメキシコ側の評価に、髙瀨駐メキシコ大使が次のリンクhttp://www.mx.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/00_001248.htmlでメキシコ国民に感謝の意を述べている。
日本とメキシコのこれまでの深い絆が、更に深まったこと強く感じて帰国の途に就いた。
ラテンアメリカ協会理事 工藤 章
2017年10月18日、メキシコシティー