『CHOCOLATE -チョコレートの歴史、カカオ豆の種類、味わい方とそのレシピ』 ドム・ラムジー | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会
Japanese English

『CHOCOLATE -チョコレートの歴史、カカオ豆の種類、味わい方とそのレシピ』 ドム・ラムジー

チョコレートの原料であるカカオの原産地は、中央アメリカとアマゾン河流域と言われ、16世紀にアステカ文明でも飲み物に加工されて珍重されていた。スペイン人やフランス人により熱帯地域のカリブ海地域やその後アフリカにも植えられ世界各地に広まった。滋養強壮効果があると言われたが、初めは単にスパイスの効いた苦い飲み物であったのを、欧州に持ち込まれ300年の時間を経て19世紀には焙煎されたカカオ豆の脂肪分を低コストで除去する技術が開発され、固形チョコレート、ミルクチョコレートが作られて爆発的に人々の嗜好品として広まった。
本書は、チョコレートの歴史、カカオ豆の種類、栽培から生育、カカオの国際取引、チョコレートの製造、方法、種類、選び方と味わい方、作り方のレシピ、楽しみ方など、チョコレートのすべてについてカラーの写真・図解で解説している。「チョコレートを旅する」という40頁を割いた項ではアフリカ、カリブ海、南米、北米、アジア・オセアニアの産地28か国を訪れ、栽培地域、収穫期、生産量、主要栽培品種、特色を各1ページで説明しており、ラテンアメリカではドミニカ共和国、グレナダ、セントルシア、トリニダード・トバゴ、キューバ、エクアドル、ベネズエラ、ブラジル、コロンビア、ペルー、ボリビア、ホンジュラス、ニカラグア、メキシコ、コスタリカを取り上げている。
〔桜井 敏浩〕

(夏目大・湊麻里・渡邊真理・鍋倉僚介・西川知佐・葉山亜由美・田口明子・定木大介訳 東京書籍 2017年12月 224頁 3,200円+税 ISBN978-4-487-81077-2)

〔『ラテンアメリカ時報』2018年夏号(No.1423)より〕