講演会のご報告「メキシコ・日本:外交関係130周年を迎えて」(2018年8月29日(水) 開催) | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会
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講演会のご報告「メキシコ・日本:外交関係130周年を迎えて」(2018年8月29日(水) 開催)

【日時】2018年8月29日15:00~16:30
【場所】新橋ビジネスフォーラム
【講師】カルロス・フェルナンド・アルマーダ・ロペス駐日メキシコ特命全権大使
【参加者】約60名

 アルマーダ大使は、日本とメキシコの歴史的関係を、1874年にディアス・コバルビアス一行が金星観測のため横浜を訪れた時代に遡って紐解き、当時、列強諸国との不平等条約に苦しんでいた日本が、コバルビアスをはじめとする両国関係者の忍耐強い努力により1888年にメキシコとの間で初めて平等な友好通商条約を締結するに至った経緯を詳しく話された。
続いて、① 両国が政治、経済、文化など広範な分野で交流を深めたこと、② 1971年に始まる日墨学生交流で延4,700人以上の両国学生の交換留学が実現したこと、③ 2004年に、農産物を含む日本には初の本格的経済連携協定(EPA)となる日墨EPAを締結し、今では日本企業約1,200社がメキシコに進出していることなど、その後の展開を述べられた後、最近の両国関係の現状を説明された。最後に、同じ価値観を共有し経済的にも補完関係にある両国は、今後とも長期にわたって親密な関係を続けていくだろうと締めくくられた。
 講演後の質疑応答では、講演前日に合意された米国とメキシコのNAFTA再交渉合意に関する質問が多く出された。アルマーダ大使は、今回の合意では、メキシコにとって、① サンセット条項を免れることが出来たこと、② 原産地規制を米国が求める85%ではなく75%に止められたことが重要な点だが、NAFTAの意義は3国間協定にあることに変わりはなく、その意味からもカナダの合流を強く望んでいるとした。更に、自由貿易を推進するため、太平洋同盟、EUとの自由貿易協定、メキシコが最初に批准したTPP11など、引き続きメキシコは積極的に多国間協定に参加して行くと述べられた。
 なお、オブラドール次期大統領については、チャベス大統領でもトランプ大統領でもなく、既成政党に属さないという意味で、フランスのマクロン大統領との類似性が高く、左派といわれているが、就任後は現政権の政策を踏襲する部分が大きいだろうと述べた。

Special Lecture by H.E. Mr. Carlos Fernando Almada López, Mexican ambassador to Japan; “Mexico-Japan:130th Year Anniversary of Diplomatic Relations between Mexico and Japan”
August 29, 2018

Looking back the history of Mexico-Japan relationship, Ambassador Almada mentioned the visit of Mexican Astronomic Mission led by Diaz Covarrubios in 1874. did pave the way to the conclusion of the Treaty of Amity, Commerce, and Navigation between Mexico-Japan in 1888, which happened to be the Japan’s first “equal treaty” ever entered with any western country then. Ever since, Mexico-Japan relationship has been strengthened and deepened to a great extent. During the Q&A session that followed, several audiences asked the ambassador about Mexico-US trade accord that was reached just a day before the lecture.

【配布資料】
なお、本講演の説明資料はラテンアメリカ協会のホームページに掲載される(会員限定)

「MEXICO AND JAPAN 130 years of success,friendship and cooperation」 (PDF)


カルロス・フェルナンド・アルマーダ・ロペス駐日メキシコ特命全権大使

会場の様子