講演会のご報告「ラテンアメリカ主要各国の電力エネルギー市場のデザイン」(2018年9月26日(火)開催) | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会
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講演会のご報告「ラテンアメリカ主要各国の電力エネルギー市場のデザイン」(2018年9月26日(火)開催)

【日時】2018年9月26日(火)15:00~16:30
【場所】日比谷国際ビル地下1階会議室
【講師】富田 宏氏、PwCアドバイザリー合同会社 ディレクター
【参加者】約30名

富田氏は、まず今後の電力、エネルギー、インフラ分野の動向に影響を与える要素として、気候変動と資源不足、急速な都市化の進行、人口構造の変化、世界の経済力のシフト、テクノロジーの進歩という5つのメガトレンドを説明された。電力については、2℃目標達成のために各国ごとに排出量削減の目標を定めるとしたパリ協定合意による気候変動対策(脱炭素化)努力が一定の進展をみせているものの、具体的な電源構成(エネルギーミックス)の変化とそれに向けたアプローチは国によって対応が異なっていると話された。
次いで、電力市場のデザインに関して、「信頼性、経済性、持続性」の確保という各国共通の課題があること、そして世界的に再生可能エネルギーの導入と電力源の分権化が進む中、信頼性確保のために、かつて大手発電業者(系統)が独占していたアンシラリーサービス(周波数調整サービス)に送電事業者や専門業者の進出が加速するなど、蓄電池の技術開発の進展と相俟って、新たなビジネスチャンスが広がっている状況を説明された。
ラテンアメリカについては、ブラジル、メキシコ、コロンビアを主体に、各国の電力需要および電源構成の長期的見通しを説明し、ブラジルの送電分野では中国企業に続きインド企業も参入を図るなど、アジア勢の動きが活発であるとの最近の動きを話された。
講演半ばと講演後に設けられた質疑応答では、ブラジルにおける新たな送電システム、分散電源化による新たな送電・変電システムのニーズの存在、米国の脱退によるパリ協定への影響、新たなビジネスとしての送電、電力案件のファイナンス、アジア勢の参加でブラジルにおける電力の質(信頼性)は大丈夫か、等の活発な質疑が行われた。

Mr. Hiroshi Tomita, director of PwC Advisory LLC, talked first, about 5 megatrends; rapid urbanization, climate change, changing population structure, economic power shift, technological progress, that have influenced power, energy infrastructure fields. Then, he explained the changing power market designing to introduce more renewable energy in major markets, including Latin America. Lastly, he talked about the power market outlook of Brazil, Mexico and Colombia.

【配布資料】
なお、本講演の説明資料はラテンアメリカ協会のホームページに掲載される(会員限定)

「ラテンアメリカ主要各国の電力エネルギー市場のデザイン」 (PDF)


PwCアドバイザリー合同会社 富田 宏 氏


会場の様子