『世界に広がる農村生活改善 -日本から中国・アフリカ・中南米へ』 | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

『世界に広がる農村生活改善 -日本から中国・アフリカ・中南米へ』


経済成長、都市化の進展の一方で、人口移動や貧困格差の拡大が見られる都市と農村との関係において、今農村で起きていること、農村の開発と生活の改善をどう考えたらよいか?を、日本での第二次世界大戦後の生活改善の歴史、山口県での生活改良普及員と生活改善実行グループと宮崎県での自治公民館活動事例を示し、農業改良普及事業において生産とならんで推進された生活改善アプローチのポイントを、開発途上諸国での農村開発を念頭に指摘している。

後段では、中国貴州省・西アフリカとともに中南米のコスタリカ、エルサルバドル、ドミニカ共和国、ニカラグア、パラグアイで国際協力機構(JICA) により実施されている生活改善研修事業での受講研修員の理解度、プロジェクト参加者の理解、評価について、具体的事例によって紹介し、終章で各章の分析検討結果を踏まえて結論を導き、今後世界各地における農村開発手法として生活改善アプローチがいかなる意義や価値をもつかを指摘している。中南米の項の執筆者は、太田美帆玉川大学英語教育学科准教授。

〔桜井 敏浩〕

(水野 正己/堀口 正偏 晃洋書房 2019年5月 202頁 2,600円+税 ISBN978-4-7710-3208-8 )