連載レポート20:ラテンアメリカ諸国の国旗に見る不思議 (第18回) セントヴィンセントおよびグレナディーン国旗 - 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

連載レポート20:ラテンアメリカ諸国の国旗に見る不思議 (第18回) セントヴィンセントおよびグレナディーン国旗


連載レポート20

ラテンアメリカ諸国の国旗に見る不思議

(第18回) セントヴィンセントおよびグレナディーン国旗

執筆者:西岡勝樹(日本旗章学協会会員)

はじめに

ラテンアメリカ諸国の国旗に見る不思議の第18回はセントヴィンセントおよびグレナディーン国国旗の不思議である。

1.セントヴィンセントおよびグレナディーン国旗


図1 現在のセントヴィンセントおよびグレナディーン国旗
出所:http://www.gov.vc/index.php?option=com_content&view=article&id=26&Itemid=43

1-1.セントヴィンセントおよびグレナディーン国旗の根拠法

 
1985年10月21日制定された。国家の独立は1979年10月27日。
その特徴:
三色縦帯国旗:ホイスト部(ポール側)は青、真ん中に黄金帯(二倍の幅)、そして、緑帯。
緑色のダイヤモンドはセントヴィンセントのVの字を形造っている。
これらダイヤモンドはセントヴィンセントおよびグレナディーンの多くの島の複数の自然を映し、これらの宝石(ダイヤモンド)はアンティ-リャス諸島の宝石としてセントヴィンセントおよびグレナディーンは定義付けられるのである。
青色は空と海を、黄金色は国民の思いやり、輝かしい精神とグレナディーン諸島の黄金の砂浜を表す。
緑色はセントヴィンセントの農業の青々しい植生と国民の不屈の活力を表す。

この国旗は“The gems 宝石”と呼ばれる。
出所:http://www.gov.vc/index.php?option=com_content&view=article&id=26&Itemid=43

1-2. セントヴィンセントおよびグレナディーン国旗の歴史
国旗の日(国旗制定日) 10月21日 

図2 セントヴィンセントおよびグレナディーン国旗の変遷

1-3.セントヴィンセントおよびグレナディーン国旗の色

黄金の帯にはヴィンセントを表すVの字に緑のダイヤモンドを形作る。
そのダイヤモンドはアンティリャス諸島の宝石として諸島をそう呼ぶ。
青い色は熱帯の空と透明な海の色を表す。
黄色(黄金)は黄金のグレナディーンの砂浜を表し、緑は豊かな(青々しい)農産物(植物生態)を表す。

1-4.カリブの海賊

PIRATES OF THE CARIBBEAN 『カリブの海賊』
映画『カリブの海賊』はこのセントヴィンセントおよびグレナディーンで撮影された。
第一作の最初のシーン(キャプテン ジャック・スパローが小舟で港に到着する)に出てくる海賊の首つりの岩(写真1)はセントヴィンセントの港にて撮影されたものである。

写真1 海賊の首つりの岩
出所:http://discoversvg.com/index.php/en/component/content/article/41-general/18-pirates