連載レポート21:ラテンアメリカ諸国の国旗に見る不思議 (第19回) グレナダ国旗 - 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

連載レポート21:ラテンアメリカ諸国の国旗に見る不思議 (第19回) グレナダ国旗


連載レポート21

ラテンアメリカ諸国の国旗に見る不思議

(第19回) グレナダ国旗

執筆者:西岡勝樹(日本旗章学協会会員)

はじめに

ラテンアメリカ諸国の国旗に見る不思議の第19回はグレナダ国国旗の不思議である。

1.グレナダ国旗

図1 現在のグレナダ国旗
出所:https://www.gov.gd/our_nation/flag.html

1-1.グレナダ国旗の根拠法

 
グレナダ法 203章A 
グレナダ国国家エンブレム(シンボル)・国歌法にて規定。
This Act comes into force on the 23rd day of July, 1999.
Description 特徴
1.国旗の形は長方形
2.国旗に赤色縁取りの帯、その上部に三個の黄金の星、下部にも三個の黄金の星。
  それぞれの星は向き合っている。
3.縁取りの中の長方形は下記にのように四つの三角形に分けられる。
a)二つの黄金色の二等辺三角形はお互いに北と南を向いている。
b)二つの緑色の正三角形を配す、西を向く三角形にはナツメグの実を置く。
c)四つ全ての三角形が国旗中央に集まり、その中心点に、背景が赤色の円の中に一つの黄金の星を配する。
Flag Dimensions 国旗サイズ
 陸上掲揚の場合: 横:縦 5:3 海上掲揚の場合: 横:縦 2:1 
出所:http://laws.gov.gd/

1-2.グレナダ国旗の歴史

国旗の日(国旗制定日) 2月7日 
グレナダの独立は1974年2月7日。グレナダ国旗も同日制定された。
グレナダ国旗はAnthony C. George によりデザインされた。

図2 グレナダ国旗の変遷

1-3.グレナダ国旗の色

国旗の意味:
赤:  国民の情熱を、勇気と、活力 それは自由への燃え滾る熱望を表す。
黄金: グレナダ国民の意義を示す英知を表す、それは太陽、その島々を。
    国民の温かさと親しみやすさを表す。
緑:  大地の肥沃さ、青々とした植生と島の農産物を表す。
七つの黄金の星は七つの教区を表す。国の創設の基になる希望、向上心、そして、理想を表す。

1-4.ナツメグの果実 大航海時代の原動力(キッカケ)と成ったスパイスのひとつ

ナツメグ(ニクズク)は香辛料であり、グレナダの主要産物である。
国旗の中のナツメグは香辛料の島を表す。それは経済の伝統的支えでもある。
ナツメグは ペッパー(胡椒)、クローブ(丁子)とともに三大香辛料と呼ばれ、大航海時代のきっかけとなった産物である。アジアのモルッカ諸島より移植された。

三大香料の一つのナツメグはニクズク科の常緑高木の種子から作られる香辛料のことで、樹高は10~20mに達する。播種後7年以降に結実しだす成長の遅い植物である。ナツメグの木は雌雄異種で「雌の木」と「雄の木」があり、雄の木1本の風下に雌の木20本を植え、15~20年ぐらいで生長し高さは10m以上にもなり、その後40年ぐらいは実をつける。
出所:http://www.stampmates.sakura.ne.jp/Gv-sSpice3.htm

写真1 ナツメグ
出所:http://www.gov.gd/