ラテンアメリカ諸国の国旗に見る不思議 (第22回) ベネズエラ国旗 | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

ラテンアメリカ諸国の国旗に見る不思議 (第22回) ベネズエラ国旗


連載レポート24

ラテンアメリカ諸国の国旗に見る不思議

(第22回) ベネズエラ国旗

執筆者:西岡勝樹(日本旗章学協会会員)

はじめに 

ラテンアメリカ諸国の国旗に見る不思議の第22回はベネズエラ国国旗の不思議である。

1.ベネズエラ国旗

図1 現在のベネズエラ国旗
出所:現在のベネズエラ国旗

1-1.ベネズエラ国旗の根拠法
 
1954年2月17日 24,371号 官報発布
第2章 国旗は1811年共和国議会にて制定された。
国旗は黄色、青色、赤色、の3色同横幅帯、上から黄・青・赤の順。

現国旗の特徴
現国旗は2006年3月12日改定される。
8つの星を新たに配置。ベネズエラ・ボリバリアーナ共和国国旗は3色同幅平行帯国旗。
色は黄色、青色、赤色。
黄色はベネズエラの大地の豊かさを、青色はベネズエラの広大な海の色を、赤色は独立戦争を勝ち抜いた英雄の流した血の色を表す。
青帯の中央にアーチ型に白色の5角形の星を8つ配する。それは1811年6月5日独立宣言書署名時におけるベネズエラ総督領を形成していた8つの州を表す。
国章を国旗左部上部に配する。
出所:http://venezuela-us.org/es/simbolos-patrios-y-simbolos-naturales/

★国旗中央の星は独立宣言当時の7つの州。2006年1州追加し、現在8州8個となる。
これはシモンボリバルの1817年11月20日法令による。ボリバールは現在のガイアナにある州を加えていたという史実をもとにチャーベス大統領により加えられたものである。

1-2.ベネズエラ国旗の歴史

国旗の日(国旗制定日・独立記念日) 8月3日

図2 ベネズエラ国旗の変遷

1-3.ベネズエラ国旗の色
 
黄色:シンボルの色、ベネズエラ国土の豊かさを表す。
青色:ベネズエラの海岸を波打つカリブ海を表す。
赤色:独立の戦いで流された血を表す。

1-4. ベネズエラ国旗の生みの親 Francisco de Miranda フランシスコ ミランダ
ベネズエラ独立の英雄であり、ラテンアメリカ解放独立の先駆者、現ベネズエラ国旗の原型を作った人物である。ベネズエラ・ボリバリアーナ共和国の2ボリバール紙幣にあり、ミランダ州名前の由来となっている。

現在の国旗の日の8月3日はミランダが1806年8月3日、彼が最初に国旗を掲揚したに日にちなむ。2006年に国旗の日に変更がなされた。

図3 ベネズエラ紙幣のミランダ

ベネズエラ国章の不思議

下記左の国章は2006年以前のもの、右は2006年3月7日修正された。
チャーべス前大統領は、国章の中の白馬が右へ走り、後ろを振り返っている姿を、ベネズエラは決して振り向かない、
前を向いて前進するのみと語り変更させたという。白馬の向きも左へ走っている姿である。左へ向くことは、左翼政権を象徴しているかのようでもある。


図4 ベネズエラ国章の変更