ラテンアメリカ諸国の国旗に見る不思議 (第28回) チリ国旗 | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会

ラテンアメリカ諸国の国旗に見る不思議 (第28回) チリ国旗


連載レポート30

ラテンアメリカ諸国の国旗に見る不思議

(第28回) チリ国旗

執筆者:西岡勝樹(日本旗章学協会会員)

はじめに
 
ラテンアメリカ諸国の国旗に見る不思議の第28回はチリ共和国国旗の不思議である。

1. チリ国旗


図1 チリ国旗
出所:https://identidadyfuturo.cl/2012/08/25/historia-de-los-simbolos-patrios/

1-1. チリ国旗の根拠法

今日の国旗は1817年10月18日 ベルナルド・オイギンス政府における、ホセ・イグナシオ・ゼンテーノ大臣により法令に制定されたものが基本となっている。
1967年10月18日、すなわち法令第1534号 国家シンボル制定されている。

第一条
チリ国旗はトルコブルー、白、赤で構成されている。同幅で上下平行の帯に分割されている。
下部の平行帯は赤色、上部にポール側の三分の一はトルコブルー、外側の三分の二には白色。
正方形の青色部の中央に五角形の白い星をあしらう。星の直径はその正方形の一片の長さの半分とする。

1912年1月11日 法令第2,597号 第一条にて 旗の縦横比率を 2:3に修正された。

図2 チリ国旗 サイズ 縦横 8:12=2:3

1-2. チリ国旗の歴史

国旗の日(国旗制定日・独立記念日) 7月9日

図3 チリ国旗の変遷

1-3. チリ国旗の色
 
赤色は戦場に流された英雄たちの血の色。
白色:アンデスの山々の雪の色を。
青色はチリの青空を表している。

1-4. 国旗の生みの親 ベルナルド・オイギンス

オイギンスはチリ独立の初代大統領になった人物である。
独立の英雄のひとり。現チリ国旗の考案者である。
そして、国旗の中に一つの星が見える。この星は暁の明星と称される金星“Venus”を表すと言われる。 オイギンスは“la Esterella de Arauco”と呼んだという。

図4 現チリ 5ペソ硬貨 ”LIBERTADOR B. O”HIGGINS”.
解放者 オイギンスの刻印が見える。
出所:http://www.bcentral.cl/billetes-monedas/monedas/m0050.htm

1-5. テキサス州旗

下記(図5)はアメリカ合衆国テキサス州旗である。1839年制定。
チリ国旗とどことなく似ていると思いませんか?
テキサス州旗が制定されたのはチリ制定の22年後です。
当時独立間もないチリ海軍が掲げていたチリ国旗が当時まだメキシコであったテキサス共和国
(まだアメリカ合衆国ではない)の国旗に影響を与えたかもしれないとか、又、当時のテキサス州知事の奥さんがチリ人女性であったので影響を与えたとか、その真意は不明である。

図5 アメリカ合衆国テキサス州旗                     

以  上