30年前に国立民族学博物館で働いていた際にマヤ学と出会った著者は、7年前から早稲田大学・大学院で考古学を学び、アメリカ大陸で最大の先住民集団であるマヤ民族が伝えて語り継いできた『ポポル・ヴフ』神話に魅せられ現地を訪れていたが、一方で和紙に絵を描くことにも興味をもち、マヤ神話を通じてマヤの世界観をアートで表現できないかと和紙に描いてみようと思い立った。
本書は、17点の自筆の淡い色調の絵とマヤ神話にモチーフを得た詩文を綴った画文集。
〔桜井 敏浩〕
(図書印刷同朋舎 2019年9月 44頁 3,800円+税 ISBN978-4-908891-09-0)